ごあいさつ

♪Diary

2016-06-27 03:15:58

命日

1年経ちました。
今、だいたいこの時間…

病院から「急変しました」という電話があったのは1時半頃だったでしょうか?

いつもならすぐ取る電話なのに、
なんだか怖くて布団をかぶって電話が鳴り止むのを待っていて…
着信を見たら病院から…

慌ててかけ直し、
「すぐいらしてください」
と言われたのに、
それでもなんだかグズグズしていた私。

車に乗ってエンジンをかけたら、
昼間病院から帰るときに聴いてキリのよいところで止めた、
ブラームスのヴィオラソナタ2番の第2楽章のAppassionatoのテーマが大音量で鳴り、
飛び上がったのも記憶に新鮮です。

その間、呼吸がなくなっていたのに、
主治医はずっと心臓マッサージをしてくださっていました。

グズグズしていてごめんなさい!
と心の中で主人と主治医に謝りました。
そして、もう痛いし十分ですから、と心臓マッサージを止めていただきました。

どんな気持ちで一人で天国に上って行ったのかしら?
その瞬間に一緒にいられなかったのがとても残念ですが、仕方ないです。
それが彼の優しさだったのかな?

でも、沢山の人に愛され、
葬儀の参列者の多さと言ったら!
本当に申し訳ないほど有難く、
妻として、誇らしくも思いました。

追悼演奏会もしていただき、
先日もカリフォルニア大学の指揮者からも追悼の意を込めての演奏会もしていただきました。

ちょっと早かったけれど、よい人生だったのかな?と思います。

優しくて、いつも私を見ていてくれたし…
きっと今でも見守ってくれているはずです。
あたたかい眼差しを感じます。
ルナも一緒に…。

今日は鎌倉霊園にお友達と行きます。
私には素敵なお友達が沢山です。
結婚したから縁ができた友達や演奏家も沢山…

沢山のものを残してもらって、
今、こうして頑張っていられます。
感謝の気持ちでいっぱいです。

お世話になったみなさま、
ありがとうございました。



昨日はピアノの部屋に写真を持ってきました。
お花も頂いたりしたので。
本当に一緒にいる感じで嬉しくなりました。
2016-06-25 23:47:00

彼 山田耕筰 と 彼女 川上貞奴

この度は、茅ヶ崎ゆかりの山田耕筰、川上貞奴に焦点を当てた企画に参加させていただくこととなりました。

 

「赤とんぼ」は茅ヶ崎で作曲され、

川上貞奴は川上音二郎の妻としてだけではなく、日本初の女優であり、

茅ヶ崎でシェークスピアを初演し、

1900年のパリの万博の折には大変な人気を博し、影響を与え、

ピカソ、モネ、ドビュッシーらとも交流があったそうです。

 

そんな耕筰と貞奴…彼と彼女も又、ご縁があったのです。

彼らの生涯を語りで綴り、珍しい耕筰作品もオリジナル版でご披露いたします。

興味深い歴史が私たちの視点を変えてくれるかもしれません。お越しをお待ちしております♪

 

14時、昼の部は、残り僅かです。

 

 

2016-06-10 01:56:12

猫踏んじゃった

アミの発表会まであと10日。

教室の中も緊張感が漂っています。
まだ暗譜も危ない子たちは焦るし、
普段弾けても、人前を意識すると
なんだかうまくいかなかったり…。

こんな緊張感はそうそう味わえるものではないので、
出演するだけでも立派だと思います。

今日は、朝からレッスン。
合間にヴァイオリンの伴奏合わせも入り、ほとんど休みもなく、
最後のレッスンが終わったのは夜9時近く。

別の部屋でレッスンしていたヴァイオリンの小2の女の子も同じ頃に終わり、
ヘトヘトの顔をして出てきました。

お母さんと先生がお話ししている間に、彼女はいきなり電子ピアノのヴィブラフォンの音色を最大音量にして曲にならない曲を弾き始め、そのうち、「猫踏んじゃった」に…

私も遊びに入って連弾し、
そのあと、左手で猫踏んじゃった、
右手で、迷子の子猫ちゃんを一人連弾したら、
どうしても迷子の子猫ちゃん弾きたいと。

ヴァイオリンも上手で、音感も良い子なのですぐに覚え、
そこから、ゲラゲラ笑いながら、
時々即興で遊びながら、弾き続け、
私も付き合わされ、本気で笑い転げ、

あー、スッキリした(^-^)/
2016-06-01 21:43:07

また難曲…

5月はコンサートもそんなに多くなかったのですが、
譜読み!譜読み!の一ヶ月でした。

来たる6/19のアミの発表会では、
ゲストとして、
スウェーデン国立歌劇場のオペラ歌手、
エケネス・ホーカンさんとその奥さん真保さんに歌曲を演奏していただくのですが、
また、その伴奏の難しいこと!

ホーカンさんは、イギリスの有名な
Vaughan WilliamsのSong of travelから、
「放浪者」「美しい人よ目覚めておくれ」

まあ、これはいいとして、
真保さんの、やはりイギリスの作曲家
Wiliam Waltonのファサードの3つの歌(three songs)
弾いても弾いても音がなかなか入ってこなくて、
やっと、最近、ゴソゴソしたところから抜けられそうな感じです。

一曲めは「ダフネ」スローな感じ。
二曲めは「鍍金した格子越しに」スペイン風
三曲めは「老フォーク卿」完璧ジャズ

とても素敵な曲なのですが…

しかも、彼らが日本に到着するのが、
本番の二日前。
前日のリハーサル一回で大丈夫なのか…!?

大変不安ではありますが、
楽しみでもあり、
あと二週間、手に馴染ませなくては!



そして、また、改めて書きますが、
7/3の山田耕筰生誕130年にちなんで、くすやまホールでもコンサート。

ここのホームページでご覧いただけます。

有名な「赤とんぼ」は茅ヶ崎に住んでいた時に書かれた、というのはご存知の方も多いと思いますが、
なんと、ピアノ曲もたくさんあるのです。

調べれば調べるほど面白く、
無い楽譜は近代音楽館(明治学院大学内)まで調べに行き
マイクロフィルムの自筆譜をコピーさせていただいたり、ワクワクしながらの曲集めでした。

歌、ヴァイオリン、校歌、オーケストラなどはすごく沢山あるのですが、
フルートは一曲、チェロは二曲しかなく、
その全三曲もご披露いたします。

また、パリ万博で人気を得た川上音二郎の一座の音二郎の妻で日本初の女優、マダム貞奴と山田耕筰の接点も語っていただきます。

まだまだ、ピアノの上に他の楽譜も積み上がっていますが、
少しずつ、制覇していかなくては…



そうそう、話は飛びますが、
先日、フルートの友人の伴奏をさせていただいたところが、
沼津市民文化センターで、
主人の指揮で、ラフマニノフのコンチェルトを弾かせていただいた思い出深い場所でした。
その時以来でしたのでとても感激しました。



その前日には、12月に演奏した
バッハの「音楽の捧げもの」
のメンバーと半年越しでの打ち上げ反省会。
全然知らないレストランだと思ったら、
主人と一度だけ行ったことのあるレストラン。

別に、そんなこといくらでもあるのでしょうが、
私にとっては、一つ一つが大事な思い出です。
この先、一緒の思い出は作れないので、
大事に大事にしていきたいと思います。

2016-05-27 11:14:01

素敵な合同コンサートに感謝!

東京大学とカリフォルニア大学の合同コンサート終了しました。



2003年、主人の指揮でアメリカツアーの時に立ち寄った大学。

ここで、指揮者Robert Calonico氏とのご縁ができ、
13年越しで今回の演奏会となりました。指揮者自ら舞台で主人との思い出を語ってくださいました。
最後の交流ワークショップでは総勢約200人が舞台上に。主人が楽譜を差し上げたいう酒井格作曲の「たなばた」を。。。
目を閉じて聴くと在りし日の指揮台の上の彼が思い出されました。
どんなにこの日に振りたかったでしょう!

沢山の方がいらしてくださいました。
久しぶりの方にもお会い出来て
本当に嬉しかったです。




Calonico氏からの私へのプレゼントも嬉しかったです。



そして、ずっと行きたかったホルンマークのお店。





主人へのお志のお礼にさせていただいたものですが、
いまだに使うごとに主人を思い出して下さるとおっしゃってくださいます。



店主の方にもやっと会え、
とても素敵な主人を偲ぶ日になりました。





月光荘は、ホルンと月が象徴のお店。
1月にお星様になった愛犬ルナも一緒に偲びました。



心からすべてに感謝いたします。ありがとうございます。

そう、そして、書いている今日は、
主人の11ヶ月目の月命日です。
来月で1年になるのですね~。

でも、こんなにこんなに…
どこにいっても皆さんが主人の思い出を語ってくださり、
なんて幸せなんでしょう!
お陰で、私も幸せです。
主人もルナもクーもマルシュも、
みんな一緒にいる感じですし…。

先に逝った大切な人達も、
きっとあちらで幸せにいることを信じて、
更に私はこの世で精進しなければ、
と思います。