ごあいさつ

♪Diary

2016-08-09 10:32:06

ショパンのチェロソナタ

先日少し触れたショパンのチェロソナタ。

ショパンはご存知のとおり、「ピアノの詩人」と言われ、
ピアノ曲が殆ど、と言っても過言ではないと思います。

それでも、歌手の友人、チェロの友人がいたため、
あまり知られてはいないものの、彼らのために作曲したものも数少なくありません。

チェロの友人はオーギュスト フランショームといって、ショパンの十数年にわたる親友でした。
感謝の気持ちを込めて書いた晩年の作品です。

チェロもピアノも大変難しく、そのチェリストとショパンの最初のコンサートでは弾かれなかったそうです。

以前からその曲には興味があったのですが、 なかなか難解な感じであまり良い曲じゃないのかな?
なんて思っていました。

ところが、そんなことを忘れた頃、
去年の12月に安田謙一郎さんが腰を痛めた事件があり、
本番があるのに動けない、という事態で車でお送りしたことがあるのですが、
奇しくも、そこで弾かれた曲がショパン。

本番は客席で聴かせていただいたのですが、
お辞儀もできないくらい重症でしたのに、椅子に腰掛け、チェロを構え、
奏で始めた時の美しい音は忘れられません。
技巧的にも難しいかなりの高音まで出すのですが、
その高音の色気はなんとも言えずメロメロになりました。
ピアニストも素晴らしかったですし、
やはり安田謙一郎先生はただ者ではありません!

それから、「ショパンのチェロソナタ熱」に毎日うなされ…笑

ひょんなきっかけから、ついに!
その色気のある美しい音を出す安田先生が
「やりましょう」
とおっしゃってくださいました。

嬉しい!!
と小躍りしたのはいいのですが、
やはり難曲!
ヒーヒーしながらも、毎日恋人と会うような感覚でショパンを弾いています。

そんなことで喜んでいたら、
今度は、長年のチェロの友人が

「ショパンのチェロソナタ弾いてる?上手くいってる?」
「うん、幸せだけど、超難しい!」
「あのさ、今度ショパン弾くんだけど、前リサイタルした時の伴奏者が不在で、ピアニスト探してるんだけど、やってくれるかな~?」
もちろん二つ返事で
「やるやる!」

それで、9/4に我が家でコンサートする前に、その友人と8/17に松戸でコンサート。

納期が早まりましたが、嬉しい悲鳴です。
http://www.city.matsudo.chiba.jp/smph/event/kanko/city_mini/207.html

9/4に一緒に弾くベートーヴェンの第1番のソナタも、
去年からラブラブしているのです(^-^)
若さ溢れるとても快活で爽やかな曲です。

コンサートは一回公演ですが、子供のための公開リハーサルもご用意しました。
小さいお子様でもご来場いただけます。

今年の夏も暑さ半端でなさそうですが、元気に乗り切りましょう。

2016-07-31 22:05:00

夏休みファミリーコンサート 終了

先週は練習、本番めいっぱいでした!

その中で、メインイベントが昨日終わりました。

私が教えに行っているアミ音楽教室の
講師による「夏休みファミリーコンサート」
http://www.music-ami.com/ad/ami0730.pdf


ゲストにチェリストの安田謙一郎氏と
元オリンピックコーチの青木倫氏をお迎えしてのコンサートでした。

安田謙一郎さんにはシューマンの「幻想小曲集」とサン=サーンスの「白鳥」をお願いしました。

予想通り、彼の美しくふくよかな音色で始まったシューマンは会場を魅了していました。
白鳥は、さすがに絶品!
袖にいる仲間たちは、
「白鳥、素晴らしすぎて涙が出てきた…」と。

シューマンの二曲目は主人ともよく演奏した曲でした。
今回、改めて全曲弾かせていただき、
シューマンの語り口と、それが絡みあって紡がれるチェロとピアノの絶妙なコントラストに本番中も感動していました。

青木倫さんのお話も素晴らしく、
人間の日々の体の傾向とその対処法、
気をつけなければならないことなど楽しい講座でした。

やはり、背中をまっすぐ、お腹を引っ込めて、体幹を鍛えること、
筋肉を増やすにはよく寝ること、など。
打ち上げの時には、体がアンバランスな人には施術してくださいました。
私は、前の日にストレッチに行ってきたので、バランスは悪くなかったらしく、
体幹の鍛え方、ちょっと疲れたところの指圧をしてくださいました。

演奏会に戻りますが、あとは、
安田先生含めてヴィヴァルディの「四季」の春と夏、
ピアノの講師による連弾、
コントラバス、フルート、などの演奏をお聴きいただきました。



懐かしい元生徒さんだったお客様にもお会いできたり、
良い演奏会だったと思います。


そして27日には、アミの生徒が出演したコンクール受賞者のコンサートでサントリーホール。



28日には東京音大付属高校のヴァイオリンの子のコンクール予選の伴奏。
シベリウスのコンチェルトで、難曲だし、合わせも難しかったのですが、
音程も安定していて、丁寧な演奏で、予選通過。
こちらもホッとしました。

これからは、9/4のベートーヴェンのチェロソナタシリーズの練習が始まります。
ベートーヴェンの1番とショパンのチェロソナタ。
大曲二曲並べてしまったので、
真剣に取り組まないと!

安田先生の自然な音楽にいかに寄り添えるか、
未熟な私としては、先ずは楽譜に忠実に、
を心がけて練習していこうと思います。
なぜ、ショパンのチェロソナタを弾くことになったか、
は、また改めてお話しします。

2016-07-07 17:17:09

耕筰と貞奴のコンサート終了

素敵な共演者、沢山のお客様、関係者の皆様に助けられて、
コンサートが終了いたしました。



この演奏会は
茅ヶ崎という舞台が大前提にあり、
耕筰の住み家は、南湖、中海岸。
貞奴も中海岸。
(我が家も中海岸)

こんなご近所にこんな歴史があり、
ここから世界を湧かせたことは、
なんとも不思議な気がします。

演奏家も全員茅ヶ崎在住の方々に
ご出演頂きました。

お客様も温かく、
とても素敵でした、とおっしゃってくださいましたが、

いえいえ、

お客様と共に、会場全員が一緒にコンサートを作り上げていった、
という素敵な時間でした。

ありがとうございました。




最後はトリオの伴奏で、会場に
「赤とんぼ」の歌声が響きました。


2016-06-29 01:27:00

昼の部は完売、夜の部もあと僅か!

来たる7/3

彼 山田耕筰 と 彼女 貞奴

 

お席が無くなりそうです。

 

我が家とは家族のように、そして私の母のような存在の嘉枝子さんのお父様の大叔母様が貞奴、

という、信じられない事実は、

このコンサートを企画するときには知らなかったのですが、

山田耕筰の作品のことしか頭になかった私には衝撃的で、

その後、貞奴について調べ始めました。

 

あの時代、アメリカに渡ったり、

1900年のパリの万国博覧会に行った時、

パリでは美しく艶やかな貞奴と、着物に魅了され、

ジャポニズムが沸き起こり、

ピカソ、モネ、ロダンは彼女をモデルにしたがったし、

作曲家ドビュッシーも彼女の演技を絶賛し、

プッチーニの「蝶々夫人」も、彼女が居たから作品が生まれたとか…。

 

ピカソが描いた貞奴

 

彼女の着物姿から、ガウンもできたそうな…。

そういえば、ガウンは着物みたいです。

 

私達が「おじいちゃま」と呼んでいた嘉枝子さんのお父様は、

学習院が馴染まず、茅ヶ崎の貞奴の家に住み、

茅ヶ崎第一中学校(主人が卒業した中学。加山雄三、サザンの桑田くんとか、尾崎紀世彦とかも卒業)

に通い、そこから一高、東大に行ったそう。

 

貞奴にアメリカ製の自転車を買ってもらって得意そうに乗っていらしたとか。

現在自転車王国の茅ヶ崎で自転車に乗った最初の女性は貞奴だとか?

 

遠い世界が、こんなに近かったなんて、

この演奏会を企画しなかったら、まだ知らなかったかもしれません。

 

山田耕筰にしても、こんなに沢山の器楽曲に触れることができ、

以前にもまして尊敬する作曲家となりました。

 

そして、地域の沢山の方との交流も広くなり、

私も茅ヶ崎の人になったなぁ、と感じるこの頃です。

 

7/3は有意義な演奏会となるでしょう。

楽しみです。

 

 

 

 

2016-06-27 23:33:00

命日の楽しいセレモニー

霊園に行っても彼がいないのは感じています。
天国で音楽三昧しながら、
いつも私を守ってくれているのですから。

でも、やはり行ってしまうのですね。
肉体の名残があるから…。


去年葬儀でお世話になったかけがえのないお友達と賑やかに…。
タイマーで不安定な場所で撮ったら曲がっちゃいました(^^;;






峰本は光彦さんもお気に入りでした。














そして帰ったらお花がまた送られて、
直々にいらしてくださった方もあり、

ありがとうございます!


ルナも一緒に(^-^)

調律も入ったし、レッスンもして、
良い一日でした?