ごあいさつ
♪Diary
新春コンサートの打ち合わせ
気が早いようですが、コンサートをするには仕込みに時間がかかります。
今年のお正月に、着物を着て私もお箏を弾く
というコンサートをする予定が、
突然の緊急事態宣言により延期したこともあり、
来年は実現したい思いもありました。
最近ご一緒させていただいている佐藤康子さん、
ゲストに、人形遣いの黒谷都さんをお迎えして
なにか面白いものをしようとしています。
都さんの、市松人形を扱うパフォーマンスは
本当に息を呑むような素晴らしい舞台なのですが、
それは次回のお楽しみにして、
今回は、お正月らしい素敵なことを考えてくださるようです。
楽しみです。
日にちは2022年
1月22日(土)16:00
1月23日(日)14:00
の2回公演に決まりました。
打ち合わせの前にちょっと海まで…
風が強い日でした
江ノ島を臨む
嬉しかった日のあくる日…
嬉しかったこと…
コロンビア舞曲21曲の編曲ができました
去年の年明けから始まった、ピアノ連弾のための「コロンビア舞曲集」プロジェクト。
今日(9/28)、当初の予定の全21曲が並びました。
連弾なのでピアノで2人で弾いてみないと紙の上では判断できない…
それが今日の合わせで「行ける‼︎」となりました。
昨年、コロナのために、Miguelさんの大学もオンラインになり、このプロジェクトを立ち上げました。
少しずつ書き溜め、去年2020年の7月.コロンビア独立210年に10曲を収めた第一集を出版。
7月と11月に茅ヶ崎と魚沼で出版記念コンサート。
そして、また今年の年明けから第二集に入る11曲を手がけ、編曲が仕上がりました。
もちろんこれから細かい表情記号、アーティキレーションなど書き足し、音の再チェックをして、印刷に出すので、まだ作業は沢山ありますが…。
私は楽譜を読んで、意見や感想を言ったり、弾いて確認する役しかできませんが、この2年の集中度は高かったです。
しかも、去年、それを始めた頃は、Miguelさんがどんな人かよく知らなかったですし…笑
ただ、コンサートで2人で連弾するように、と言われ、何度か一緒に弾いてみたら、音楽性がとても似ていて、
アンサンブルがしやすい方だな、と思い、くすやまホールにお招きしてみたのがきっかけなのです。
今年中に出版できそうです。
沢山の方に弾いていただけたらいいな、と思います。
出版記念コンサートは
2022年3月20日(日)、21日(月祝) くすやまホール
2022年3月26日(土)新潟県魚沼市小出郷文化会館小ホール
「和洋 器楽の魅力」響きました
2021年9月21日、
会場となった新宿オペラシティ内の「近江楽堂」
なんと素晴らしい響きだったでしょう!!
微かな音ののクラヴィコードでバッハの「ゴルトベルク変奏曲」のアリアを弾き始めると、
会場にいらっしゃる方々の意識がこの楽器に集まるのを感じました。
意識というものは見えるものなのでしょうか?
そのくらい強いものを感じたのです。
このホールはキリスト教の聖堂をモチーフにして設計された小さな空間。
アーチ型の高い天井で、昼間は外の光が降り注ぎます。
音響もとても良く、小さな囁くような音も響かせてくれます。
そんな空間で、
クラリネット、尺八、13絃箏、25絃箏、クラヴィコード、チェンバロ
が響きました。
一見、不思議な取り合わせですが、
箏とチェンバロは「弦を爪で引っ掻く」楽器であり共通点があります。
クラヴィコードはチェンバロと同じ頃家庭で弾かれていた楽器で、
バッハもモーツァルトもハイドンも当たり前に弾いていた楽器。
そこに、橋爪さんの暖かい音色のクラリネットが違和感なく融合し、
彼が半年前から楽しんでいる尺八も加わり、
なんとも幻想的なコンサートとなりました。
「クレド〜六段」は、隠れキリシタンの頃、グレゴリア聖歌の伴奏に使われていた、
という説もあり、
それを聴いた八橋検校が、それを変奏曲に仕上げたらしい、とか…?
クレドとは、キリスト教の信仰宣言です。
「我は神を信ず」から始まります。
当日は、絹糸の絃を張ったお箏の伴奏で、橋爪さんと私がラテン語で歌ったり…
「春の海」ではチェンバロのリュートのストップ(弦にミュートをかける)を使い
お箏で弾くところをチェンバロで始め、尺八ではなくクラリネットのソロで演奏。
それがなかなかマッチして…好評でした。
康子さんのはかないような素敵な弾き語り、
クラリネットの現代曲をチェンバロで伴奏したり。
何の躊躇もなく、3人でアンサンブルが仕上がってしまい、面白い体験でした。
アンコールは、私が作曲した「柳津のうた」(作詞 諸橋雅枝)にしよう、
とお二人がおっしゃってくださり、
「ほんとに良い曲ね〜」とお客様におっしゃっていただき嬉しかったです。
素晴らしい空間で、何も言わなくても分かり合える仲間と演奏できたこと、
本当に幸せに思います。
このコロナ禍で、茅ヶ崎からのお客様はとてもお誘いできませんでしたが、
お二人の援助があり、お客様にもたくさんいらしていただき感謝しています。
お出かけくださいましたみなさま、ありがとうございました。
この衣装は、東日本大震災の津波で被災して流された着物を何度も洗い、
染め直して、リメイクしたもの。
あの時を忘れないようにコンサートの時に着せていただいています。