ごあいさつ
♪Diary
わからないから練習して来なかったよ・・・
「じゃ、いっしょに練習しよう!!」
これが私の最近の答え。
私が学生の頃は、「練習しない=悪いこと」でした。
自分が頑張っていたし、練習しないことへの罪悪感を持っていたから。
練習しなくて上手になれるはずはないけれど、一人で頑張らなくてもいいんです。
わからなかったらわかるまで一緒にやればできてくる。
音大出身やピアノが上手なママは、練習していかないと先生に申し訳ないと思ってお家で厳しくなったりします。
音の間違えもわかるし、音楽的にもいろいろもどかしいらしいし。
わからないところは教えてもらえる反面、いろいろ言われるのがが苦痛でピアノが嫌いになっちゃったりします。
親御さんが音楽を全くしない場合には、教えてあげることもしないし、その子は一人でやらなければならない。
レッスンでわかったつもりでもお家に帰ってわからなくなっちゃったりすると、
誰も頼れないし、次のレッスンまで困ってしまうことになります。
それでも、それなりにお家で悩んではいるらしく、次のレッスンではできるようになる。
結局のところ、自力でなんとかしようとしているのが実力になっているな、と褒めてあげたくなります。
音楽をして来なかったけれど、興味のある親御さんは、子供と一緒に勉強して、
親子の良いコミュニケーションも取れているので、素敵です。
その子その子、それぞれの環境があり、やりかたもいろいろですが、音楽が好きでいてほしい願いは変わりません。
なにが上達させるか、と言ったら、やはり「好き」でいること。
音楽が好き、ピアノが好き、先生が好き・・・
いろいろな「好き」がありますが、興味、好奇心、環境がそれを育てていくのでしょうね?
忙しすぎて、全然練習もできないOLさんがいらっしゃいますが、
彼女は二週間に一度レッスンでピアノを触るだけ。
それでも、ピアノが大好きで、紙一枚ずつの積み重ねですが、ショパンやリストの曲が弾けるようになったりして、驚きました。
私としては練習しないでレッスンだけにいらっしゃる生徒さんは今までいなかったので、実験をしているような感じでした。
でも、やらなければそれまでですが、やればそれなりの成果が出るということを彼女のお陰で学びました。
生徒さんと接していると、たくさんのことに遭遇して、たくさんのことを学びます。
そして、私も今、パイプオルガン初心者であるため、頑張ってもうまくできない人の気持ちもとてもよくわかります。
でも、やらなければ先にも進めないし、「希望」は行動が伴って「現実」になっていくのだな、と感じます。